9月30日(金)
今年の就学先についてはいろいろと考えた末、
どこの学校にも属さず、ギターと作曲とを個人レッスンにて学ぶことにしました。
作曲は去年に引き続きD・パドロス先生ですが、今の僕にとっては最も興味のあるものです。
そしてギターは、カルレス・トレパット氏のレッスンを受けることになりました。
彼はオスカル・エスプラ音楽院でホセ・トマスに、パリのエコール・ノルマル音楽院でアルベルト・ポンセに師事、
またカナダのトロント国際ギターコンクールに優勝し、現在世界的な演奏活動を行っています。
特にフラメンコギタリストのトマティートとの共演でその名を知っている方もおられるのではないでしょうか。
彼はジェイダという街に住んでおり、国鉄で片道2時間という距離を通わなければなりませんが、
素晴らしい音楽家であり教師であるということなので、今からとても楽しみにしています。


9月23、24、25日(金、土、日)

この週末、「La Merce」というフィエスタが行われました。
これは約千年ほど前の、半ば伝説的なバルセロナの守り神である、
”La Merce”という女性を祭ったものらしいのですが、大変歴史も長く、また最も重要なものの1つです。
巨大人形の行進や人間ピラミッドなどのパフォーマンス、火祭りや花火、
クラシックやロックやポップスのコンサートなど各地で様々なイベントが行われました。
土日にいくつかのイベントを見ましたが、特に印象に残ったのはサン・ジャウマ広場での火祭り。
観客に降りかかる勢いの火の粉や爆音は、何度見てもものすごい迫力です。
またカテドラル前の広場で行われたバルセロナ市立楽団によるコンサートでは、
コーレ・ポーターによるミュージカルからの抜粋やガーシュインなどが演奏されましたが、
ダイナミックなアンサンブルと粋な表現で、集まった千名以上の観衆から大喝采を受けていました。
しかし途中から降り出した雨により中断になったのはとても残念でした。
そしてその後楽しみにしていたモンジュイックの丘での花火大会も当然中断という事態に。
余談ですが、今回金曜日に行われた人間ピラミッドでは大変な事故が起こったようです。
スペインのお祭りというと、危険なものが多いですが、先月フランス との国境に近いバスク地方の街、
サンセバスチャンで行われた牛追い祭でも多数の負傷者、2名の重体者を出しております。
そのようなことが起こっても、なお臆することなく続けていくところが、
何ともスペインらしいという気がしないでもありません。


9月16日(金)
ここのところめっきり写真のアップが続いていますが今回も、
ガウディ作のカサ・バトリョをPHOTO欄Landscape16にアップしてみました。
これは、繊維業者だったというバトリョ氏の依頼によってガウディが改築したものですが、
流石というかやはり、集合住宅とは思えないかなり奇抜なものに仕上がっています。
以前アップしたことのあるカサ・ミラに比べれば若干、周りの風景に溶け込んでいるものの、
それでも十分斬新的で不思議な雰囲気を醸し出しています。
海をテーマとしているとのことですが、表面の色ガラス破片と円形タイルがキラキラとしていて、
確かに太陽の降り注ぐ夏の波立つ海面を思わせます。
グラシア通りというメインストリートにあるため目にする機会も多く、いつも観光客が列をなしています。
写真は表面からのもののみですが、よろしければ是非ご覧下さい。

この日はもう一つ、アントニオ・アマトレル・コスタなる人物の写真展を見ました。
中心街を歩いている途中、ブラっと見つけたものですが、
バルセロナの人らしく地元の他、広くヨーロッパやエジプト、アフリカなどの
約百年前の様子があらゆる場面や情景とともに映し出されていました。
僕にとってとりわけ興味をそそられたのは昔のバルセロナ、また近郊のジローナという街の様子。
人々の身に纏う衣装や労働の姿、建物や通りの古めかしさは、
どこかカタルーニャの歴史を垣間見たような気がしました。


9月12日(月)

この夏、何度か海へ行きましたが、その際撮った写真をいくつかアッ プしてみました。
今まで地中海の欄でアップしていたものは、去年の秋から冬にかけてのものでしたが、
今回は多くの人で賑わう真夏のものです。
バルセロナの海は近年水が汚くなったと言われており、そのせいかどうかは分かりませんが、
海に入って遊ぶ人は、子供を除いてはそれほど多くなく、
ほとんどの人が浜辺に寝そべって日向ぼっこをしています。
太陽の日差しはかなり強いのですが、潮風も強いためにとても爽やかでそれほどの暑さを感じさせません。
PHOTO欄Landscape12に追加した8,9,10枚目が、そんなバルセロネータの浜辺の様子です。

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