6月30日(木)
以前から見たい聴きたいと思ってい た、日本にある音楽や映像メディアを、
時間を見付けては鑑賞しています。中でも刺激になるのはブルース・リー。(笑)
僕は彼の全ての映画、たくさんのドキュメンタリーを所有していますが、この男の爆発的なエネルギーは凄まじい。
祖国を離れて、その頃はまだ根強かった人種差別と戦い、成功を収めた彼の短い人生は無限のロマンを感じさせる。
”ジャズの帝王”ことマイルス・デイビスのドキュメンタリーからも大きな刺激を受けました。
彼もトランペットを通して人種差別と戦った人であり、
そのパワー、ほとんどエゴから来るようなあのカリスマ性はものすごいものがある。
また熊川哲也さんの舞台映像も見ましたが、
完璧な外観、それにあの自信に溢れたキャラクターはとても印象的。
どこか日本人を超えたオーラ、高い精神性を感じる。
いきなりですが、僕は長渕剛さんのファンです。(笑)
だいたいほとんどの音楽CD、ライブ映像、また昔撮りためた映画やドラマなどを所有していますが、
何度聴いても圧倒的な存在感、命がけで演じる一球入魂の姿勢を感じます。
僕には逆立ちしてもなれないタイプの男であるとは思うけれども学ぶべきものは数多い。
たった一人で2万人の観客を熱狂させるライプ録音は本当に素晴らしいものです。



6月22日(水)
約1ヶ月日本に一時帰国します。
とりあえず報告まで。


6月18日(土)
バルセロナギターフェスティバルの最終日、鈴木一郎によるギターと
ウィーンカルテットによるコンサートがEl Petit Palauにて行われました。
プログラム最初はカルテットのみによる「弦楽四重奏曲ニ長調」(ハイドン)でしたが、
想像を超えた素晴らしいアンサンブル。音楽がどの方向へ動いても4人の足並みはピッタリで、
ルバートやアーティキュレーションも様式感漂う申し分ない演奏。
続いて鈴木さんを加えて、
ギターと弦楽のための「カタルーニャの風」(平吉毅州)
チェロのパブロ・カザルスの演奏によって有名なカタルーニャ民謡「鳥の歌」が

弦楽の序奏に続いてギターパートに
現れます。そのメロディーが時にロマンチックな、
時に斬新なハーモニーを伴って、多様な変奏を繰り返しながら展開していきます。
ここバルセロナでこういった曲が演奏されたことに聴衆も大変親しみを感じたようで、大きな拍手が送られていました。
休憩を挟んでブローウェル編曲によるビートルズナンバーより、
「Eleanor Rigby」、「She's leaving home」、「Got to get you into my life」、「Yesterday」の4曲。
アグレッシブな音量とリズムで、それまでとは違ったノリのいい楽しい音楽。
最後に再びカルテットのみにより、「弦楽四重奏曲第14番ニ短調」(シューベルト)。
1曲目のハイドンと同様、長年演奏してきたこのカルテットの得意のレパートリーなのだろうか、
ここでも非の打ち所のない完璧な演奏。この長大な作品を、最後まで飽きさせずに聴かせてくれました。


6月9日(木)
この時期こちらは学年末にあたり、それぞれの学生は最終試験を控えていたり、
来年度へ向けての就学先の手続きや試験の準備を始めたりと様々です。
そして当然、留学を終えて帰国するというケースもあるわけで、
そんなある友人の「お別れ会」のようなものもしました。
考えてみればこちらで知り合った友人などは、それぞれの国に帰国したりすると、
もしかするともう会うことはないかも知れない、というほど本来遠く離れていた者同士です。
そういえば去年、経済的な理由で一時帰国していたメキシコの友人は、
来年度(今年9月)もう一度バルセロナに戻ってくる予定だったのですが、
先日届いたメールによると、奨学金の給付を受けることができなくなったため、不可能になったとのことです。
今まではどえらい下ネタメールを送っていた彼も、このときばかりはやけに神妙な文面。
何気なしにいたけれどもあの日が最後だったのか、などという感慨がやってきたりするものです。

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