4月30日(土)
Casal del Metgeにて行われた、バルセロナギターフェスティバルのコンサートの1つ、
「2a Mostra de Joves Interprets de Guitarra Classica」が無事終了しました。
250名ほどの聴衆に恵まれ、合計6名のギタリストが出演しましたが、
僕は「インプロヴィゼーション」、「京都の風景」、「オリエンタルワルツ Ⅲ」、「赤とんぼ」(山田耕作)を演奏しました。
このような盛大なフェスティバルに参加させて頂くことができたことは、
大変ありがたいことで、また自分にとっていい経験になったと思っています。
写真をPHOTO欄Portrait5にアップしました。よろしければ是非ご覧下さい。


4月21日(木)
バルセロナを中心に活動する「GRUP XXI」によるコンサートを聴きました。
フルート、クラリネット、バイオリン、チェロ、パーカッション、ピアノからなる室内アンサンブルで、
プログラムはカタルーニャの現代作曲家を中心にしたもの。
J・Nuixによる「Variacions,Evolucions,Mutacions」は、
何かのシンプルなバロックの作品をテーマとし、それがタイトルの通り発展していくというもの。
終わりに近づくにつれて、最初からは想像もつかない前衛的なハーモニーへと変貌していきます。
J・M・Grandaによる「La Florida」は単調なリズムの中に、きめ細かい和音の色合いの変化を狙った作品。
J・Lidermanによる「Flautando」はフルートをソリスト風に扱った小規模の協奏曲形式。
全体にミニマルを取り入れたもので、そのためか変化のない一本調子な印象を受けましたが、
フルーティストのP・J・Bacchusはメリハリの利いたアグレッシブな名演を繰り広げていました。
そして最後に、
ギタリストにとっては「チェンジズ」という作品によって知られている、
アメリカの作曲家E・カーターによる「Esprit Doux II」。
ハーモニーでもなくメロディでもなく、不規則で即興的な音が次々空間に放たれていくといった印象。
こういった現代音楽のコンサートというのはほとんどの場合聴衆が少なく、
そこから感じることは、人は理屈に傾いた音楽を求めていないということ。
様々なステージから、コンサートのあり方という点で考えさせられることは多いものです。


4月20日(水)
こちらの地下鉄は頻繁にトラブルが起こります。
そのため、用事があっても予定の時刻を守れないという災難がここ最近続発しています。
中には、ドアが開かないという事態が起こり、
電車両端の車掌室から乗降するという世にも稀な光景を目の当たりにすることさえあります。
ここのところテレビのニュースで取り上げられていた問題といえば、
今年1月、バルセロナのカルメル地区で起きた、ずさんな地下鉄トンネル工事による陥没事故。
近隣の住人約千人は未だに避難を続けています。
こちらで生活している中でいつも感じることですが、スペイン人というのは恐ろしく仕事が荒く、
それによってお互いがお互いの首をしめ合っているのではないでしょうか。


4月6日(水)
日本にあ るイタリアンレストランやフランスレストランなどで出てくるメニューは、
本場のものとは違う、イミテーションだというのはしばしば聞く話です。
しかしこちらにある中華や日本レストランもそれは全く同じです。それらの何とヨーロッパ化されたこと。
そもそも中華や日本食にナイフとフォークを使用する時点でどうも違和感がある。
以前、スーパーで買い物をした際、何かの食品のおまけについてきたものが、
「和風麺」などと恥ずかしげもなく大きく漢字で書かれたインスタントパスタ。
どんなものかと食してみたところ、見た目も味も「和風」などとは言い難い、国籍不明なパスタでした。
東洋と西洋が混ぜ合わさったような、どこかアラビア風な印象を受けましたが。
ちなみに先日、スペイン語学校の仲間達と日本レストランに行ったのですが、
従業員が全て中国人だったことにはちょっとした驚きを覚えました。

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